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今や沖縄県から海外へ移民を送り出して100年余の歴史が経過しています。

この時の流れの中で、海外のウチナーンチュと沖縄県の尽力により、移民の歴史の上でも特筆すべき「世界ウチナーンチュの国際的組織(グローバルコミュニティー及びネットワーク)」という驚異的な組織が形成されてきました。このことは、移民県沖縄が世界に誇る歴史的遺産であるといえます。

 ルーツである沖縄県で開催される「世界のウチナーンチュ大会」は、多様性を持つ現代世界において、共生・協和を象徴する地球的規模の行事として成長してきています。大会を支える世界のウチナーンチュの存在は、衆知の通り沖縄県のかけがえのない財産です。

 これらの人々のきずなに基づくウチナーンチュネットワークは、「世界のウチナーンチュの日」制定、ホームページによる情報発信や諸行事の開催などにより強化されてきています。

 これまでの沖縄県の尽力により、ウチナーンチュネットワークは強力なソフトパワーとなってきました。これを将来に向けてさらに強固なものとして継承・構築していくことが、沖縄社会の発展に資するものとして期待されます。

 さらに、ハワイ、北米、南米のウチナーンチュ子弟が、一世移民の居住地域を超えてアジア・ヨーロッパなどグローバルに流動・拡散しつつある状況を考え合わせると、将来にわたるウチナーンチュネットワークの維持・強化のために、沖縄の地にネットワークを統括する施設を設置する必要があると考えます。

 この実現のため、民間交流諸団体とも協働した「世界ウチナーンチュセンター(仮称)」の設置を支援する委員会を発足致します。

2018年1月に発足した「世界ウチナーンチュセンター」設立支援委員会の活動は
3年目に入りました。今年の10月30日の第3回世界のウチナーンチュの日には、活動の記録集を刊行し、
県内はもちろん国内外沖縄関係の人々の関心をさらに高め、「世界ウチナーンチュセンター」という館が具体的な県の構想に実ることを期待したいです。